【魅惑の銀色特集】エアストリーム以外にもアルミニウム製ヴィンテージキャンピングトレーラーがあるって知ってました?
こんにちは。
Airstream No Mado(エアストリームのまど @airstream_no_mado) です。
前の話で材質ごとの特性をまとめてみたのですが、アルミニウム製のトレーラーが欲しくなっちゃっていませんか・・・?
私はエアストリームに恋に落ちた当初、街なかで銀色のものを見かけては「エアストリーム!」と叫んでいました(笑)完全にやばい人ですよね・・・今でもたまにやってしまいます。
今回はそんな私のような銀色中毒の方に向けて、アルミニウム製のヴィンテージキャンピングトレーラーについてまとめてみました。
- エアストリームのようなアルミニウム製のキャンピングトレーラーが欲しい
- 銀色の車がエアストリームに見えてしまう
- 中古のキャンピングトレーラーを探している
アルミニウム製のヴィンテージトレーラーって?
1931年にアメリカで最初にエアストリームの工場ができた時には、50社ほどしかなかったトレーラーメーカーですが、1937年には約400社ほどにまで増えたそうです。
その中の一部のトレーラーメーカーではアルミニウム製のトレーラーが作られていました。
当時のトレーラーは「ヴィンテージトレーラー」として残っていて、ものによっては中古のエアストリームよりも安く取引されていたりします。
どのくらい古ければヴィンテージトレーラー?
Tin Can Tourists様(※)の分類定義によると、
- 第二次世界大戦終わり(1945年)より前に製造されたトレーラーは「Antique(アンティーク)」
- 1946年〜1969年にかけて作られたトレーラーは「Vintage(ヴィンテージ)」
- アンティークとヴィンテージに当てはまらないもののうち、20年以上経過しているトレーラーは「Classic(クラシック)」
それ以外は新しいトレーラーだそうです。
日本ではなんとなく1980年代頃までに作られたものをヴィンテージトレーラーと呼んでいるような気がしますが、戦の火をくぐり抜けたどうかで呼び方が違うんですね。
Trailer Classifications | Tin Can Tourists
アメリカでアウトドアブームが起こりオートキャンプ文化が誕生した時、オートキャンプ場を整備したり、キャンパーのマナー向上に努めたりしていた団体で、現代の活動にもその精神は引き継がれています。
Tin Can Touristsの方々がそういった活動をしてくれたおかげで、オートキャンプ文化が日本に普及するまでになったのかもしれません。
アルミニウム製ヴィンテージトレーラーの種類
アルミニウム製のヴィンテージトレーラーの種類はもっとありますが、今回は実際に私が市場を探している時に見かけたものをまとめています。
他の種類も知りたいという方は、こちらをどうぞ。
TOC Vintage Trailer Brand wiki | Tin Can Tourists
Spartan(スパルタン)
スパルタンは1928年にアメリカのオクラホマで設立された、Spartan Air Craft社製のキャンピングトレーラーです。
スパルタンはエアストリームよりも先に設立された会社で、元々は航空会社でしたが第二次世界大戦を経てトレーラー業界に参入します。
1945年に最初に作られたトレーラーは航空機のセミモノコック構造を使用したもので、これまでのトレーラーには例がないものでした。
その後より良い商品にするために有名なデザイナーさんを雇い、生まれたトレーラーがモダンなトラベルトレーラーMonor(マナー)やRoyel mansion(ロイヤルマンション)です。
当時これらはモーターホームのキャデラックと呼ばれるほど、高価だったと言われています。
1950年代にはトレーラー業界の競争が激化して安価なモデルも作らざるを得なくなるのですが、残念ながら1962年に工場は閉鎖されました。
特徴 | ・他のトレーラーにはないモダンなデザイン ・様々な形のものが出ている ・壁が平面でやや広く感じる |
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見つけやすさ | ○ |
モデルリスト | Year and Model | Vintage Spartan Trailers |
Avion(アビオン)
アビオンは1955年にアメリカのミシガンで設立された、Romany Coach社製のキャンピングトレーラーです。
設立者の二人はキャンピングトレーラーを所有していて、金属加工や設計、製造を経験したことがありました。
彼らは今のトレーラーは改善の余地があり、もっといいトレーラーを作れるはず!と考え、会社を作ります。
当初はRomany(ロマニー)という商品名で売り出そうとしていたようですが、ジプシーに反対されAvionという商品名に変更したそうです。
途中エアストリームに訴訟を起こされたりと、波乱万丈だったRomany Coach社は、残念ながらパートナー間の不一致により1956年に売却されました。
特徴 | ・やや四角っぽいフォルム ・巻き上げ式の窓が特徴的 |
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見つけやすさ | △(数が少ない) |
モデルリスト | Photos | Silver Avion RV Restoration |
Silver Streak(シルバーストリーク)
元の文献が探し出せず詳細がわからないのですが、Clipper(クリッパー)をめぐる問題を抱えていますね・・・。Clipperはページ一番上の画像の車両です。
1946年から1948年までCurtis Wright社がトレーラーを製造しました。その会社はシルバーストリークのパートナーの3人に意匠権を売却します。その後、2人が他1人を買収するのですが、その1人がのちに会社を設立しました。
そしてその3人が作っていたトレーラーは、当時Curtis Wright Company社で働いていたエアストリームの創始者であるWally Byamさんが作っていたものに当てはまるものでした。
Wally Byamさんは1946年から1948年のClipper(クリッパー)の製造に大きく関係しているのですが、Curtis Wright Company社は1949年に意匠権を売却し、Silver Streak Trailer Companyという会社を設立し、商品名をSilver Streak Clipper(シルバーストリーククリッパー)としています。
※ 訳や本質が間違っていたら、教えていただければ喜んで訂正しますのでご連絡ください。
Contact | Airstream No Mado
Silver Streak | Tin Can Tourists
Airstream(エアストリーム)
エアストリームは1931年にアメリカのカリフォルニアで設立された、Airstream社製のキャンピングトレーラーです。
エアストリームのルーツは創始者であるWally Byamさんが幼い頃に祖父母と旅をした幌馬車といわれていて、Wallyさんは妻のマリオンさんにキャンプを快適に楽しんでもらうために、シャーシの上にテントを張ったものをDIYで作りました。
その後改良を重ねてトレーラーとなったものが多くの人の目にとまり、これはビジネスチャンスだ!と捉えたWallyさんはDIYからビジネスへと転向していきます。
トレーラーブームで競争が激化したり、大恐慌や第二次世界大戦があったりと、当時いたライバル会社が次々と無くなっていく中、戦火をくぐり抜けてエアストリームだけが残りました。
特徴 | ・美しい曲線のフォルム ・内装の壁もアルミニウム ・現在も新車を販売している |
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見つけやすさ | ○ |
モデルリスト | Vintage Airstream Photo Archives | Vintage Airstream |
まとめ:好みのヴィンテージトレーラーは探せば見つかる可能性がある
銀色特集してみましたが、好みのヴィンテージトレーラーありましたか?
エアストリームもいいですが、他のトレーラーもそれぞれ魅力的ですよね。
私は1951年までのスパルタン ロイヤルマンションが好きです。
銀河鉄道のメーテルが乗っていそうなあの哀愁漂う感じに、なんとも言えないかっこよさを感じてしまいます。
人とかぶりたくないという個性派の方や、安く購入したいと思っている方はエアストリーム以外のアルミニウム製トレーラーに絞って探してみるとお値打ちものが見つかるかもしれません。
少しでもこれを読んでくれた方のお役に立てれば幸いです。良い秘密基地生活を!
Have a lucky day for you.