固定資産税とは?トレーラーハウスやコンテナハウスを購入する前に知りたい税金のこと
こんにちは。
Airstream No Mado(エアストリームのまど @airstream_no_mado) です。
これから空き家、トレーラーハウス、コンテナハウスの購入を考えている方、購入にかかる初期費用ばかりに頭が向いていたりしませんか?
購入を考えている時って予算内で理想の物件を探すことばかりに目が行きがちですよね。
私もそうでした(笑)
でも、長い目で見ると実際に大きな差がつくのって維持費用だったりします。
購入してから「維持するのってこんなにかかるの?」「失敗した!」なんてことにならないように、購入する前に知っておきたい固定資産税の基礎知識についてまとめました。
- これから秘密基地を作りたい人
- 固定資産税について知りたい人
- 空き家・小屋・タイニーハウス・トレーラーハウス・コンテナハウス・キャンピングトレーラー・ガレージの購入を考えている人
トレーラーハウスの購入を検討している方は、こちらの法律もあわせてご覧ください。
固定資産税とは?
固定資産税は建物や土地、資産(※)に毎年かかってくる税金です。
建物や資産についてはそのものの価値(評価額)によって変わりますが、土地に関しては面積や形状によっても変わってきます。
賃貸の場合は、建物のオーナーさんが建設にかかった費用の他に、固定資産税などのかかるであろう費用を含めて家賃を請求しています。
建物や土地、資産を購入すると、固定資産税を毎年支払わなければいけなくなります。
この資産のうち自動車(自動車税種別割、軽自動車税種別割の課税対象となるもの)は除外されます。
固定資産税がかかる建物はどんなもの?
建築基準法 第2条第1号では建築物(建物)を以下のように定義しています。
第二条 この法律において次の各号に掲げる用語の意義は、それぞれ当該各号に定めるところによる。
一 建築物 土地に定着する工作物のうち、屋根及び柱若しくは壁を有するもの(これに類する構造のものを含む。)、これに附属する門若しくは塀、観覧のための工作物又は地下若しくは高架の工作物内に設ける事務所、店舗、興行場、倉庫その他これらに類する施設(鉄道及び軌道の線路敷地内の運転保安に関する施設並びに跨線橋、プラットホームの上家、貯蔵槽その他これらに類する施設を除く。)をいい、建築設備を含むものとする。
建築基準法 | e-Gov法令検索
つまり、固定資産税がかかる建物は、次の条件の全てにあてはまるものになります。
- 屋根と3方向以上の壁がある
- 土地に定着している
- 建物が住居・作業場・倉庫などそれぞれの使用目的に応じて利用できる空間である
固定資産税の評価額とは?
評価額は建物や土地の不動産売買価格をもとに計算されるものです。
建物は新築の場合は工事金額の50〜60%程度、土地は時価の70%程度が評価額の目安とされていますが、規模や構造、形状などにより変わります。
評価額は3年に1回、評価替えという価格の変動にあわせた評価の見直しが行われます。
固定資産税の課税標準額とは?
課税標準額は評価額をもとに計算されるものです。
建物の場合は普通だと課税標準額は評価額と同じですが、土地の中でも住宅用地(※)に対しては特例が設けられているので課税標準額は評価額よりも少なくなります。
住宅用地の特例で土地の課税標準額はこんなに軽減される
- 200㎡以下の部分(小規模住宅用地)・・・1/6
- 200㎡を超えた部分(一般住宅用地)・・・1/3
固定資産税の計算方法
固定資産税は評価額を元に計算されます。
固定資産税額=評価額(課税標準額)×税率(標準税率(※1)1.4%)
例えば
- 中古の建物を購入した(※2)
- 建物の評価額が1000万円で面積は200㎡以下
- 土地の評価額1000万円
だとしたら、
建物にかかる固定資産税:1000万円×1.4% = 140,000円
土地にかかる固定資産税:1000万円×1/6×1.4% = 23,333円
ということですね。
※1 標準税率 … 税率は標準税率の1.4%にしているところが多いようですが、自治体が自由に決められるものなので、詳しく知りたいときはお住まいの自治体に確認してください。
※2 新築の建物の場合は税額が減額される場合があります。
新築住宅に関わる税額の減額措置 | 国土交通省
固定資産税はいつ支払う?
固定資産税は自治体が管理している地方税なので、お住まいの自治体によって違います。
通常は6・9・12・2月の年4回に分けて支払うことがほとんどだそうです。
家や空き家を購入する前に固定資産税の金額が知りたい時は?
新築の場合は家の販売業者さんに聞くと、固定資産税の金額の目安を教えてもらえます。
古民家や空き家など中古物件の場合は、仲介業者さんに聞いてみてください。
トレーラーハウスやコンテナハウスも固定資産税を支払う必要がある?
トレーラーハウスやコンテナハウスは、地面に定置(設置)して使う場合が考えられますよね。
固定資産税を支払うかどうかは、車なのか建物なのか・土地に定着しているかどうか等が関係してきます。
コンテナハウスはのちのちに移動することは考えられていないので、おそらく基礎工事をしていますよね。
その場合は土地に定着している建物と考えられるので、固定資産税を支払う必要があります。
トレーラーハウスは車の上に箱が乗っているものなので、キャンピングトレーラーのように通常に道路を走れる車であれば固定資産税を支払う必要はなく、かわりに自動車税を支払うことになります。
トレーラーハウスを定置(設置)して使う場合には注意しなくてはいけない点があるので、詳しくはこちらをどうぞ。
小屋やガレージも固定資産税を支払う必要がある?
小屋やガレージ、プレハブ、物置なども基礎工事が行われていると固定資産税がかかります。
小さな物置などでブロックの上に乗っているものをよく見かけますよね。
あのような状態だと固定資産税はかからない(※)ですが、事業用に使っている場合は減価償却の対象になる場合があります。
※ 自治体によって見解が違うかもしれませんので、購入前にお住まいの自治体に確認することをおすすめします。
まとめ:維持費を知って今後のライフプランを考えるきっかけに
トレーラーハウスや建物に関する固定資産税をまとめてみましたが、いかがでしたか。
税金って難しくてとっつきにくいですが、維持することを考えると今後のライフプランを考えるきっかけにもなりますよね。
まだ秘密基地として何を購入するか悩んでいるという方は、維持費も含めて考えると何を購入するか決めやすくなるのではないでしょうか。
少しでもこれを読んでくれた方のお役に立てれば幸いです。良い秘密基地ライフを!
Have a lucky day for you.