スケルトンって何?DIY予定の人もそうじゃない人も知っておきたい中古エアストリームを探すポイント

Post: 2021-08-31Update: 2023-11-27
洗車したスパルタン

こんにちは。
Airstream No Mado(エアストリームのまど @airstream_no_mado) です。

実はですね、エアストリームを探している時に業者さんで数ヶ月ほどスパルタンのリノベーションを手伝わせてもらったことがあったんですよね。
もうあまりにもエアストリームが好きすぎて「手伝わせてください!」とかなんとか言って。

今回はその時に気づいた、エアストリームを購入する前に知っておきたいことをまとめました。

  • エアストリームを探している
  • どんな状態のエアストリームを購入すればいいかわからない
  • エアストリームを購入したらDIYも視野に入れている

 

1.内装をどの程度変えるかで買うべきエアストリームが変わる

中古のエアストリームがキレイな状態で、購入した後もそのまま使える状態であれば何の問題もないのですが、大体難があって改装する必要があったりします。
改装すると言っても、傷み具合ややりたいことによってもさまざまですよね。
ここでは総じて改装と言っていますが、改装の種類は手を加える規模によってざっくりと以下に分けられます。
  1. Full Renovation(フルリノベーション)・・・全体に手を加えて新しい価値をつける。
  2. Renovation(リノベーション)・・・一部に手を加えて新しい価値をつける。
  3. Restore(レストア)・・・修復、復元。

古いトレーラーをリノベーションする場合は、全て又は一部を取り払って新しいものを作るということで、レストアする場合は壊れた部分の修理はするけれど他は古いままで使うよということになります。

レストアはすでに販売されていない部品があったりするので一概には表せませんが、フルリノベーションの方がより多くの工程が必要なため時間がかかり難しくなります。

 

リノベーションなのかレストアなのか手を加える範囲によってエアストリームを選ぶ

エアストリームなどのアルミニウム製のトレーラーはスケルトン(※)とか、床と壁はあるけれど家具はないとか、いろいろな状態で売られています。

自分のやりたいことをするにはリノベーションをするべきなのか、レストアなのかを決めておくことで購入するトレーラーの状態が変わってきます。

もしレストアをする場合は、内装もそのまま残っているオリジナルのエアストリームを選んだほうがいいですし、フルリノベーションをする(ましてやDIYでする)のならスケルトンの状態のエアストリームを選んだ方がいいということです。

※スケルトン … 家具とか内装がない状態で骨格だけの状態です。ドンガラとか言ったりします。

 

解体することと廃棄することの費用・期間を考えてエアストリームを選ぶ

リノベーションをする場合は内装を壊すのに多くの時間がかかります。

どの程度手を加えるかにもよりますが、フルリノベーションの場合は、まず家具があるとしたらそれを全て撤去することになります。
そのあとに壁や床、断熱材をとりのぞきます。

アルミの部分に隣接していなければガンガン壊して撤去できるのですが、目に見えるところはなるべくアルミを変形させずに取り除きたいものです。

変なところにビスがあったり、ボルトが打ってあったりするとそれを切るのも一苦労だったりします。

DIYしない場合でも、廃棄するのが木材だけなら薪として使えばいいのですが、トイレや冷蔵庫、オーブンなどの家具がついていると処分費用がかかる場合があります。そのまま使えるか、売れる状態ならいいのですが…。

フルリノベーションをしたい場合は、スケルトンのエアストリームを積極的に探してみるといいかもしれません。

 

古いトレーラーからはいろいろなものが出てくる

これはメリットでもありデメリットでもあるのですが、本当にいろんなものが出てきます。

海外から輸入した古いトレーラーならではなのかもしれませんが、家具の下や隙間から前オーナーさんの思い出の品や硬貨など、おまけがついてきたりするんですよ。

なんともロマンがありますねぇ。

私が手伝わせてもらったスパルタンは前オーナーさんが写真家だったのか、モノクロの笑顔の人々が並んでいる写真と古い現像用の道具、それとハエたたきとネズミ獲り、硬貨が出てきました。

旅をしながら写真を撮るって素敵な職業です。
このスパルタンも一緒に色々な人々に出会ってきたんだなぁと思うとなんとも感慨深い。これがエモいということなのでしょうか。

 

硬貨と聞いて「めっちゃラッキーじゃん!」と思った方、いいニュースの後にはときたま悪いニュースがあったりします。

古いトレーラーの床下や天井などの空間には、いろんな生物がいたりします。

アリとかクモとかハチとか、そしておそらく一番目につくのは・・・ネズミです。

ネズミは多分生きていないと思いますが、DIYする場合にネズミに出会いたくない人はスケルトンのエアストリームを探すのがいいと思います。

どの程度手を加えるか迷っている人がいたら、私はフルリノベーションすることをおすすめします。

 

DIYリノベーションでもそれなりにお金がかかる

エアストリーム本体以外にも道具や設備、材料にお金がかかります。

すでにフルリノベーションを完了している先人たちによると、リノベーションにかかったお金は当時で13,000ドルくらいだそうです。1ドル110円で計算すると143万円。
DIY Airstream Renovation of our 1972 Airstream Overlander | The Foxes Photograph 

この先人たちはバスルームを作っていないのでその分の費用は入っていませんし、道具は友人に借りているので、実際はもっとかかるんでしょうね。

また、日本で売られていない特殊なパーツが必要な場合はアメリカから輸入することになります。

ウッドショックで木材の価格が高騰していたりしますから、余裕を持って予算を立てたほうがいいです。

 

2.中古のエアストリームを探すときに知っておきたいこと

画像は実物よりもきれいなことがある

流通しているものは実物を見に行かない限り、画像でしかみられません。
売りたい人はなるべく早く売れてほしい、できれば高く売れて欲しいので、いい画像を載せていることが多いです。

実物を見て、あれ?こんなんじゃなかった・・・とならないために、本当に欲しい!という候補が出た場合には画像だけではなく、動画を撮って送ってもらうとより実物に近い状態が確認できるのでおすすめです。

 

迷っているうちに売れてしまうことがある

中古市場ってすぐ買い手が決まってしまうことがあるんですね。
私も購入を迷っていて、次に見た時にはもう買い手が決まってしまっていた、なんてことが何度かありました。

のんびりしている自分には苦手なことなのですが、これだ!と思ったら即決したり、もし売れてしまっていたら縁がなかったんだなと思える心構えが必要かもしれません。

 

海外から輸入する場合は時間がかかる

国を超えての取引は時差があるので、やり取りにそれなりの時間がかかります。

そこに加えてアメリカ国内での陸送と船便と日本国内での陸送の時間がかかるので、購入してもすぐには手に入りません。

陸送でトラブルが起きれば修理の必要が出てくるし、船便は遅延することもあります。

店舗などでエアストリームを使用したい日程が決まっているときは、到着までの期間を逆算して、余裕を持った計画を立てることをおすすめします。

 

想定外の出費がかかることがある

修理などで思わぬ出費がかかることがあります。

タイヤがパンクしてしまって陸送ができない、ジャッキが壊れて上げ下げができないなど、もともとトレーラー自体が古い上に、長年放置されていたエアストリームだと十分ありえます。

エアストリーム本体だけで予算ギリギリにしてしまうのではなく、想定外の事態に備えて余裕を持った予算をたてて購入するのがいいと思います。

 

いいものが出回るのはタイミング

自分の理想としているエアストリームや、いわゆる出物はいつ出てくるのかわからないです。

探しても見つからないときは、焦らずにまだ購入のタイミングではないんだなくらいの気持ちで宝探しを楽しんでください。きっとある時見つかります。

 

 

まとめ:最後はフィーリングも大事

今回は購入する前に知っておきたいことをまとめてみましたが、いかがでしたか?

いろいろ書きましたが、最終的にはエアストリームとのフィーリングだと思います。
どれもかっこいいけれど、「なんかこれがいい!」みたいなのってありますよね。

せっかく購入するなら気に入ったものが一番で、他の問題は結構なるようになります。

私がエアストリームを購入したときもそうでした。

ただ、知っていると知らないだと探す対象が変わってくると思うので、ぜひ購入する際の参考にしてみてください。

あ、あと海外からの購入を考えている人はくれぐれも詐欺にはお気をつけください!

あなただけの夢のエアストリームが見つかりますように。

 

少しでもこれを読んでくれた方のお役に立てれば幸いです。良い秘密基地生活を!
Have a lucky day for you.

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